第66回北海道学校保健・安全研究大会空知(砂川)大会

 平成30年10月21日(日)、砂川市地域交流センターゆうに於いて第66回北海道学校保健・安全研究大会空知(砂川)大会が開催されました。

 

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 大会主題は「北の大地を生涯を通じて、心豊かにたくましく生きる子どもの育成を目指して」、副主題は「稔り豊かな空知の地、安心の医療で笑顔輝く街砂川から、新しい時代を切り拓く子どもたちの生きる力を育むために」でした。なお、本大会は昨年度までは「北海道学校保健研究大会」の名称で開催されていましたが、今年度から新たに「安全」が名称に加わりました。

 はじめに平成30年度学校保健功労者表彰が行われました。今年度は学校医42名、学校歯科医73名、学校薬剤師26名、教職員3名が表彰されました。学校歯科医からは9名の先生が表彰式に出席されました。

 続いて、大阪府済生会中津病院臨床教育部部長兼感染管理室長の安井良則先生を講師に、「学校における感染症対策~麻しん、インフルエンザ、感染性胃腸炎などを中心に~」と題して基調講演が行われました。

 感染症対策には、感染経路を正しく理解しておく必要があります。インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染であるが、学校などの施設では飛沫感染する感染症が流行することを防ぐことは容易ではありません。流行を最小限に食い止めるには咳エチケットの実施としっかりとした手洗いが大切です。その他に、今シーズンのインフルエンザの状況とワクチンや治療薬について、ノロウイルスへの対策、風疹の流行と先天性風疹症候群について、梅毒の増加と若年者への教育の必要性についてなど多岐にわたりご講演いただきました。

 午後からは部会別研究協議が行われました。第1部会「学校経営と組織活動」、第2部会「保健管理・保健教育、安全管理・安全教育」、第3部会「現代的健康課題」3つに分かれ、それぞれ2つの提言があり、それについて協議がなされました。

 第1部会では小規模校の利点を生かした組織的な学校運営の取組についてと、消防・医師・介護福祉スタッフが連携し高校生へ普通救命講習会を実施した事例について発表されました。

 

 

(堀 稔 記)