平成29年度 札幌市内幼稚園・認可保育園(所)フッ化物洗口講習会

 平成29年10月17日(火)19:00より、札歯会館講堂においてフッ化物洗口講習会が行われました。札幌市内の幼稚園・保育園を対象とした講習で、当日は4園から職員と嘱託歯科医の先生が出席されました。

 

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 まず始めに「フッ化物洗口の基本知識と実施方法について」と題して北海道保健福祉部医療参事の新里 勝宏 先生にお話しいただきました。現在の子どものむし歯の統計、子どものむし歯の特徴、むし歯が子どもの発育に与える影響、むし歯の原 因と主な予防法、フッ化物の効果と局所応用法、フッ化物洗口の方法と安全性について、急性中毒と慢性中毒について、フッ化物洗口を集団で実施する意義について園の職員の方々に大変分かりやすく説明していただきました。

 続いて「フッ化物洗口の具体的手順について」と題して高橋 修史 担当理事より厚別さくら木保育園におけるフッ化物洗口の実例が報告されました。フッ化ナトリウム試薬を用いた従来の方法に加えて、製品であるミラノールとオラブリスを用いた方法についても説明がありました。また、先日NHKの番組で小児の口腔崩壊について取り上げられた際にフッ化物洗口の有効性についても触れられていたことが紹介されました。

 再び新里先生に担当していただき、参加者にフッ化物洗口を体験していただきました。フッ化ナトリウム溶液、ミラノール、オラブリスそれぞれの見た目や味の違いを実感されていました。

 最後に学校歯科委員会の平山副委員長から、フッ化物の効果を子どもたちにも分かりやすく説明する方法の一つとして卵を酢に浸ける実験について紹介されました。 質疑応答では会場からフッ化物の安全性や洗口の実施に当たっての具体的手順について質問が出され、参加者の関心の高さがうかがわれました。

 

 

(堀  稔 記)