令和7年度第1回在宅医療を担う歯科医師の人材育成に係る研修会開催のご案内
日 程 令和7年8月29日(金)19:00
形 式 Web併用(ハイブリッド)
場 所 札幌歯科医師会館 5階講堂(中央区南7条西10丁目)
演 題 超高齢社会における訪問歯科診療への取り組み方
講 師 赤泊歯科医院 赤泊 圭太 先生
対 象 札歯会員および道内郡市区歯会会員
締 切 令和7年8月18日(月)まで
申込方法:●会場参加
https://forms.gle/uFLuUjExRo7QnjMo9
●WEB参加
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_uR5rpBn8SM-4N2XF1iJAng
【講演内容】
我が国の高齢化率は29%を超え、3人に1人が65歳以上となる時代の到来が、間近に迫っています。介護予防が国策として進み、平均寿命が延伸する一方で、要介護高齢者の割合は、80歳以上で急激な増加傾向を示し、85歳以上においては、約6割を占めているのが現状です。歯科受診率をみますと、75歳以上での歯科受診者率が、急激に低下している点は見逃せません。この年代の患者さんは、咀嚼障害を主訴とする方が多く、食事摂取への影響が懸念されるにも関わらず、歯科受診ができていない現実が見えてきます。高齢者にとって、一番の楽しみである食事が充足しなければ、QOLの低下は勿論、全身疾病への罹患、社会参加の減少、認知機能の低下といった負のスパイラルに拍車をかけることに繋がります。われわれ歯科は、このような通院困難な患者さんに対し、訪問歯科診療を通じて、歯や口腔の健康管理を担い、患者さんの生活を守ることが求められます。
訪問歯科診療とは、患者さんの生活の場に赴き、長期的な治療計画に基づいて歯科治療を行うもので、往診とは異なるものです。対象患者さんのほとんどは高齢者で、多様な全身疾患や障がいを抱えています。また、症状が非定型的で、治療予後が社会的、環境的要因の影響を受けやすいことに注意を要します。したがって、治療計画立案に際しては、口腔症状だけに目を向けるのではなく、原疾患の有無、原疾患の加療状況、日常生活動作、認知機能、心理状態、生活環境に至るまで、数多くの情報を踏まえた上で、進めていく必要があります。また、対象患者自身の自己決定能力が低下している場合も多く、ご家族や介助者との連携、情報共有を積極的に図ることが肝要です。
※WEB参加では事前登録が完了した時点で登録いただいたメールアドレスへ、
Zoom(no-reply@zoom.us)から自動的に視聴URLが届きます。
受講の際必要となりますので、消去しないようご注意ください。
またパソコンからのメールが受信できない設定の方は、URLが受信できませんので、ご留意ください。
お問い合わせ先:一般社団法人札幌歯科医師会
TEL (011) 511-1543 Email: sasshi@dnet.or.jp