第37回北海道学校歯科保健研究大会

 10月20日(金)午後1時より北海道歯科医師会館において第37回北海道歯科学校歯科保健研究大会が開催されました。

 

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 まず北海道歯科医師会藤田一雄会長から挨拶があり、北海道教育委員会教育長より祝辞をいただきました。

 次に表彰式が行われ「平成29年度北海道歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」の各部門で受賞された児童が表彰されました。北海道学校歯科保健優良校では各部門に選ばれた小学校・中学校が表彰されました。

 続いて第1部で「ヘルスプロモーションと学校保健教育」と題して北海道教育大学札幌校養護教育専攻 前上里 直 准教授の講演が行われました。まずヘルスプロモーションとは「人々が自らの健康をコントロールし、改善していけるようになるプロセスである、ヘルスプロモーションの最終目的はQOL(生活の質:生きがい感、自己実現)の向上である。学校健康教育、学校づくりにおいてヘルスプロモーションの考えに基づいたヘルスプロモーティングスクールの取り組みが推進されている。ヘルスプロモーティングスクールは児童・生徒、保護者、教職員、地域構成員、関連機関等が子供の健康を主眼に置き、相互交流を通して連携、協力のもとに取り組む総合的な健康づくりである。なおその推進には子供のQOL向上が最終目的であるが、直接的なアプローチは子供を健康行動実践にどうつなげていくかであり、行動変容理論を用いたアプローチが有用である」と述べられました。

 第2部では「薬の基礎知識と学校における薬品管理」と題して北海道医療大学薬学部実務薬学講座中山 章 講師の講演が行われました。同様な成分でも医薬品・医薬部外品・化粧品・食品の違いや、同じ名前でも成分の違う医薬品、毒物・劇物について、学校での薬品の常備状況、薬品や消毒薬の管理や廃棄についての分かりやすい説明がありました。

 

 

(清水 健司 記)