10月18日(火)午後7時より平成28年度フッ化物洗口講習会が札歯会館大講堂にて開催されました。出席者は14の幼稚園・保育園から園長、保育士、嘱託歯科医師、歯科衛生士など26名、役員、委員を含め計48名でした。
講習は始めに、北海道保健福祉部健康安全局地域保健課 医療参事 佐々木 健先生よりフッ化物洗口の基本知識と実施方法について講演がありました。歯は萌出後の数年間はう蝕になりやすいため、う蝕予防のポイントとして歯垢を除去することと糖質の摂取頻度と量を減らす(脱灰の抑制)、フッ化物の利用(再石灰の促進)が効果的であること、特にフッ化物による洗口は集団で継続的に実施できるためう蝕予防効果が高いと話されました。
続いて学校歯科担当理事の高橋修史先生よりフッ化物洗口の具体的な実施手順について、洗口を実施している保育園の取材報告があり、嘱託歯科医と調剤薬局の連携体制づくりの紹介がありました。
講演後、出席者を対象にフッ化物洗口の体験と、学校歯科委員による卵を用いたフッ化物の効果を示す実験を見ていただきました。
質疑応答もあり、これからフッ化物洗口を前向きに検討していただけそうな園もあるようでした。現在札幌市内でフッ化物洗口を実施している園・幼稚園は17施設ありますが、本講習会をきっかけにさらに増えていくよう皆様方のご協力をお願いいたします。
(塚本 晃也 記)