平成28年度第2回学校歯科研修会「日学歯学校歯科医生涯研修制度 基礎研修」

 第2回学校歯科研修会が、12月3日(土)午後3時から札歯会館大講堂にて開催され、41名の会員が受講されました。今回は日学歯学校歯科医生涯研修制度の基礎研修会として、学校歯科保健の総論、保健教育、保健管理、組織活動についての講義が行われました。

 

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 はじめに本会学校歯科委員会大川晋一委員長より、学校歯科保健概論についての講義がありました。学校歯科保健は、歯・口腔を通じ、保健教育と保健管理の協調の中で「心身ともに健康な国民の育成を期する」活動であり、学校教育の目的と理念を理解したうえで、学校歯科保健は歯科保健教育と歯科保健管理、そしてそれらを円滑に行うための組織活動が重要と述べました。

 

 次に、学校歯科委員会平山泰志副委員長より、学校歯科保健の保健教育についての講義がありました。保健教育とは保健学習と保健指導に分かれ、それぞれの発達段階に応じた歯科保健教育を理解することが重要と述べました。また、健康診断の事後措置としての歯科保健教育の重要性と学校歯科医が果たす役割について説明され、ガイドブックが紹介されました。

 次に、学校歯科担当の高橋修史理事より、学校歯科保健の保健管理について講義がありました。健康診断の意義や具体的な方法について、特にCO、GOについて詳しく述べました。

 最後に、札幌市教育委員会生涯学習部 保健給食課保健指導担当係長の半澤郁子氏より学校歯科保健の組織活動の留意点についての講義がありました。学校歯科医に期待したいことは積極的な情報発信と組織内の気さくなコミュニケーションと述べられました。

 講義後、会場からはフッ化物洗口の積極的な導入についての意見などが活発に出されました。研修会終了後、初受講者と更新受講者全員に基礎研修修了証が渡されました。

 

 

(堀井 豪 記)