第35回北海道学校歯科保健研究大会

 10月16日(金)午後1時より北海道歯科医師会館大講堂において、第35回北海道学校歯科保健研究大会が開催されました。会長挨拶の後、平成27年度北海道歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクールおよび平成27年度北海道学校歯科保健優良校の表彰式が行なわれました。

 図画ポスターコンクールでは18名の小学生が表彰され、受賞作品は2階のロビーで展示されました。北海道学校歯科保健優良校表彰で札幌歯科医師会関係では、小学校の部から、優秀賞に札幌市立定山渓小学校、奨励賞に札幌市立新琴似北小学校と札幌市立東札幌小学校、また中学校の部から、優秀賞に札幌市立定山渓中学校、HBC賞に札幌市立上篠路中学校がそれぞれ選出され表彰を受けられました。表彰を受けられた関係者の皆様おめでとうございました。

 その後午後2時過ぎより、秋田県歯科医師会理事の松野才先生と北海道教育大学保健管理センター長の羽賀將衛先生による講演が行なわれました。

 松野先生は、「秋田県における学校歯科保健の取り組み~子どものむし歯ゼロをめざして~」と題して講演され、かつて12歳児の一人平均むし歯本数が秋田県は全国ワースト3であったが、平成24年から県の「口腔の健康づくり推進条例」をきっかけに行政(市町村関係機関)と、学校(教育委員会・PTA)への連携を推進しフッ化物洗口を行なうようになってからはむし歯本数が減りトップ5に入るようになったという報告をされ、フッ化物洗口を「集団」で行なうメリットは非常に大きいと話されました。

 羽賀先生は、「学校における感染症予防」と題して講演され、学校における感染症対策として①手洗い・うがい ②日頃からの体調管理 ③流行時には不要な外出をしない、 これらを「みんなで」実行することが大事で特に手洗いは極めて有効で時間をかけて洗う。インフルエンザなど感染症流行拡大の予防では、罹患した人が他の人にうつさないためには仕事を休む、登校しない。咳エチケットとしてマスクは自分のためではなく、他の人にうつさないためと話されました。

 

 

(塚本 晃也 記)