平成27年度 第2回学校歯科研修会「日学歯 学校歯科医生涯研修制度 基礎研修会」

第2回学校歯科研修会が、1月30日(土)午後3時から札歯会館大講堂にて開催されました。40名の会員が受講され、そのうち17名は初受講でした。今回は、道歯との共催で、日学歯学校歯科医生涯研修制度の基礎研修会として、学校歯科保健の総論、保健教育、保健管理、組織活動についての講義が行われました。

 

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 はじめに、学校歯科保健概論について、札歯学校歯科委員会委員長の大川晋一先生より講義がありました。学校歯科保健は、歯・口腔を通じ、保健教育と保健管理の協調の中で「心身ともに健康な国民の育成を期する」活動である。学校教育の目的と理念を理解したうえで、学校歯科保健は歯科保健教育と歯科保健管理、そしてそれらを円滑に行うための組織活動が重要と述べられました。

 

 次に、学校歯科保健の保健教育について、学校歯科委員会副委員長の平山泰志先生より講義がありました。保健教育とは保健学習と保健指導に分かれ、それぞれの発達段階に応じた歯科保健教育を理解することが重要と述べられました。また、健康診断の事後措置としての歯科保健教育の重要性と学校歯科医が果たす役割について図を用いて説明されました。

 

 次に、学校歯科保健の保健管理について学校歯科担当理事の高橋修史先生より講義がありました。健康診断の意義や具体的な方法について詳しく述べられました。また、健康診断の流れと要点について、チャートによる説明が行われました。

 

最後に、学校歯科保健の組織活動について、札幌市教育委員会生涯学習部 保健給食課保健指導担当係長の鈴木景子氏より講義がありました。学校は地域の中核という立場から、学校長が学校保健委員会を運営し、教職員が組織の協力体制、校内研修の重要性を理解し、家庭及びPTA、地域の関係機関や学校間と連携を取ることが必要と述べられました。

 

 講義後、会場からは、学校保健委員会が有効に機能するにはどうすればよいか、COの例として講義に使われている日学歯作成の口腔内写真について見直されるべきでは、などの質問や意見が寄せられました。研修会終了後、初受講者全員に基礎研修修了証が渡されました。

 

 

(堀井 豪 記)