平成26年5月24日(土)、25日(日)の両日、横浜市において標記協議会が開催され、藤田会長、大森担当理事、大川委員長が出向いたしました。
◆第65回指定都市学校保健協議会前日歯科保健協議会
5月24日(土)16時からローズホテル横浜にて開催され、仙台、相模原、大阪、神戸、岡山、福岡、北九州、名古屋、札幌、横浜市(オブザーバー)、堺(オブザーバー)の11都市の歯科医師会または学校歯科医会の参加がありました。昨年の協議会で決定したとおり、今回の開催地は横浜市ですが、名古屋市学校歯科医会の主催で行われました。
開会、主催者挨拶、出席者紹介後に、各都市からの事業紹介として、横浜(児童虐待対策、健診結果の標準化対策等)、大阪(養護教諭との協議会や講習会について、児童生徒健康診断票のデジタル化等)、神戸(学校との連携等)、岡山(学校関係者と歯科医師会との連携等)、名古屋(小学生に対するデンタルフロスの指導とその効果等)の順で発表が行われました。その後、事前に募集した協議題が提示され、1)フッ化物応用、2)市教委との連携、3)食育、4)日学歯基礎研修・専門研修、5)健診基準、6)児童虐待の現状と対策、7)特別支援学校に対する特別な歯科保健事業、8)ライオンの学童歯みがき大会への対応と参加状況、9)健診器具の消毒、など協議されました。また、来年は名古屋市の主催ですが、再来年以降は今後も検討していくことになりました。事業紹介、協議事項ともに質問や各市での取り組み等が多数紹介され、大変活発かつ有意義な協議会でした。
◆第65回指定都市学校保健協議会
5月25日(日)午前9時より横浜市学校保健会、横浜市教育委員会の主催でパシフィコ横浜に於いて開催されました。午前中は全体協議会と記念講演、ランチョンセミナーをはさみ午後からは課題別協議会が行われました。
・協議主題:「望ましい生活習慣を自ら身につけ、心豊かで健やかな体を育むために
-学校保健の推進と子どもたちへの支援-」
・記念講演:演題「本気になれば何かが変わる-指導者として・選手として-」
講師 神奈川県教育委員会委員長 日本体育大学体育部長
ロサンゼルスオリンピック体操金メダリスト 具志堅 孝司 氏
・ランチョンセミナー
演題「皆さん、ご存じですね!経口補水療法
-大切な子どもたちの命を、熱中症から守るためのベストプラクティス-」
講師 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授 谷口 秀喜 氏
・課題別協議会
下記の4分科会に分かれて行われ、合計20題の口頭提言がありました。
第1分科会(健康教育)心身の健康の保持増進を図り、生きる力を育むための健康教育のあり方
第2分科会(保健管理)心身ともに健康で安全な生活を送るための適切な保健管理
第3分科会(心の健康)豊かな心を育てるための教育活動や支援のあり方
第4分科会(地域保健)学校・家庭・地域の連携による効果的な学校保健活動の推進
〈歯科関連抜粋〉
第1分科会 №3
「自分の歯と口に関心をもち、生きる力につなぐ健康教育」
京都市立大将軍小学校 養護教諭 土井早苗
・取り組みの概要
(1)学級活動(ア 歯の日 イ 歯みがき週間)
(2)自立活動(ア 歯みがきカレンダー、歯みがきがんばり表 イ 歯みがき検定)
(3)フレンドリー歯みがき(縦割りで行う)
(4)学校行事(ア 親子歯みがき教室 イ 授業参観日)
(5)児童保健委員会(ア 歯みがき週間の活動 イ 「歯ピカマグネット」プレゼント
(6)日常指導(ア 給食後の歯みがき イ フッ化物洗口)
(7)食に関する指導(栄養教諭等が実施)
(8)環境整備(歯に関する本のコーナー設置等)
(9)保護者・地域への広報(ア 学校保健委員会 イ 家庭との連携 ウ カミカミメユーレシピ)
以上の取り組みの結果、子どもたちや保護者の歯や口に対する意識が向上し、自分の健康を自分で守ろうとする姿勢が芽生え、学校や家庭での生活改善や自立につながっていった。
(記:大森幹朗)