Home > Archives: 2011/12
アーカイブ: 2011/12
第60回北海道学校保健研究大会宗谷(稚内)大会報告
- 2011/12/17 土
- 会員のページ > 活動報告
平成23年11月6日(日)、「第60回北海道学校保健研究大会宗谷(稚内)大会」が、
稚内総合文化センターと稚内市役所を会場に開催されました。


主催は北海道教育委員会、(財)日本学校保健会、(財)北海道学校保健会、稚内市教育委員会で、参加者は学校職員、幼稚園の職員、大学関係者、学校医、PTA会員、行政機関の職員など、幅広い分野から出席していました。大会スローガンは「北の大地を心豊かにたくましく生きぬく子どもの育成を求めて」で、宗谷地方の豊かな自然の中でたくましさと優しさを兼ね備えた子どもが育つことを目標に据えた研究大会でした。
9時30分より、開会式・学校保健功労者表彰があり、多数の学校医、学校歯科医、学校薬剤師、教職員が表彰されました。
その後10時30分より12時まで基調講演がありました。今年は京都大学大学院医学研究科社会疫学分野准教授で国連合同エイズ計画共同センター長の医学博士、木原雅子先生による講演でした。演題は当初、『学校における「性に関する教育」の進め方~「性教育」から「生きる教育」、「予防教育」から「希望教育」へ~』、ということでしたが、当日変更があり、『コミュニケーションとれない、我慢ができない子どもたち~子どもたちの心身の健康を守るために、大人ができることは?~WYSH教育の視点から』になりました。木原先生はエイズの研究家ですが、中・高生の性行動に関する豊富なアンケート調査や聞き取り調査の経験をお持ちのかたで、医師、教育者、保護者としての立場から、このむずかしい年代の子どもたちの保健教育を自ら実践されているかたです。多くの関連著書を書かれています。まず今時の高校生の性を含めた問題行動を例にとり、色々な興味深いデーターを示していただきました。そこから浮かび上がってくることは、家族や社会との良好なコミュニケーションがとれず、辛抱が苦手でイライラし、自分の心身を大切にせず、携帯電話などに強く依存して生きている、保健上問題のある子どもが多数いるという現実でした。先生はこのような中・高生の子ども達にWYSH(Well-being of Youth in Social Happiness)教育という手法を実践しており、ビデオも交えて紹介と内容の説明をしてくださいました。これはまず彼らに心穏やかな人間関係を持たせ、次に自分の長所に気付かせ自分に自信を持たせ、さらに現代社会の身近に存在する各種の危険を正しく認識させることにより、自分で考え、自分で気付き、自分のことを大切にできる子どもに育てるという教育法です。先生の豊富な経験と長期にわたる情熱をかけた活動が生かされているユニークな教育に、会場は熱心に聞き入っていました。先生は最後に、勿論、簡単にうまくいく教育ではありませんが、我々大人の本気の取り組みは子どもに必ず伝わるものであり、子どもの未来は大人のやる気にかかっているではないでしょうかと結ばれました。大変有意義な90分間の講演でした。
午後からは部会別研究協議が行われました。
第1部会「学校経営と組織活動」
第2部会「保健管理・保健教育」
第3部会「安全管理・安全教育」
第4部会「発達障がいを含む障がいのある子どもの保健教育・安全教育」
以上の4つの分科会のうち、第2部会「保健管理・保健教育」に参加してきました。
第2分科会では二つの提言がなされ、一つは 助産師とつくる「いのちの誕生」と題し 稚内市立宗谷中学校 養護教諭 本間知恵子先生の発表がありました。ポイントは①受精の映像を通し、自分の存在が奇跡であることを感じる。②胎児の成長を学び、生きる力を感じる。③妊娠した女性の体の変化や大変さを体験を通して理解し、自分は家族に守られ大事にされていたことを感じる。④赤ちゃんを抱いて、いのちの重さや温かさを感じ、自分の過去と未来をつなげ考える機会にする。思春期の時期に「いのち」という学習を通し、自分が誕生し育ってきた過去と将来の自分の姿を考える機会を性教育の中に位置づけたいというものであった。現在多くの学校で行っている性教育は、教諭や養護教諭が中心になって授業を展開しているが、こうした専門職との連携による授業は、より専門的な知識をもとに視覚や聴覚、体験を通して学ぶ機会になる。
二つ目の提言は 「学力づくり」「心づくり」の基礎となる「体づくり」と題し稚内市立声問小学校 養護教諭 佐野和美先生の発表がありました。児童期の「体づくり」の取り組みは、「学力づくり」「心づくり」の基礎となり、生涯を見通した時には健康に関する自己管理の力を育成する時期でもある。これらを学校・家庭・地域とのつながりを大切にした取り組みをしている。①仲間と取り組む:毎朝、朝の会で「おはようしらべ」を行い、「睡眠・朝食・歯磨き・排便・体調・感染予防・欠席児童の確認」の7項目を質問形式で実施し、自分の生活を振り返り、次の行動につなげられるようにしている。②家族と取り組む:年に数回、生活リズムの見直し週間を設け、特に「睡眠・視聴時間<テレビ・ビデオ・ゲーム>」とし、「親子で約束をつくる」「親子で振り返る」ことをお願いしている。また歯の健康を保つ習慣づくりとして、給食後の歯磨きを日課に位置づけ、年に1時間、稚内市の地域事業である「出前講座」を利用し、保健センターの歯科衛生士さんによる「歯の健康」を学ぶ機会を設けている。
年に1、2回でも、専門職が行う授業は生徒にはインパクトが大きく、養護教諭と事前の打ち合わせや事後の反省を十分に行うことが、スムーズな授業展開につながっているようです。
<<続きを隠す
第61回全国学校歯科医協議会報告
- 2011/12/17 土
- 会員のページ > 活動報告
平成23年10月27日(木)16:30より静岡市のホテルセンチュリー静岡5階センチュリールームにて
第61回全国学校歯科医協議会が開催されました。

来賓挨拶、文部科学大臣表彰受賞者の紹介のあと、「学校歯科医がかかわる食教育の展開~食の自律(立)と五感の育成を支援する~」というテーマで、日本歯科大学生命歯学部衛生学講座准教授 福田雅臣先生、さいたま市立宮原小学校栄養主査 若林美子先生、(社)日本学校歯科医会理事 竹内純子先生の3名のシンポジストによるシンポジウムが行われました。
福田先生は、文部科学省発刊の“「生きる力」をはぐくむ学校での歯・口の健康づくり”に幼児から中学生までのすべての発達段階での筆頭課題として「噛むこと」があげられていることを示し、食べること、噛むことを育成していくことは学校歯科保健活動を行っていく中核であると述べられました。また、学校歯科保健活動での食教育のルーツを昭和12年出版の「日本食養道」に見ることができ、歯科の目指すところは時代を超えても不変であると話されました。
若林先生は、「歯・口の健康づくりを視点とした、学校での食育の取り組みについて」という内容で学校給食を通して行う食育について話されました。生活科の授業の一環として給食の時間に美味しく味わって食べる噛み方の指導をしたり、野菜の皮むきを体験することによって食べ物を五感で感じ、感じたことを豊かに表現する力をつけさせる教育を行っているなどの学校での取り組みについて話されました。
竹内先生は、「生きることは食べること~噛むから始める食育支援~」という内容で、静岡県歯科医師会が学校給食会などと連携して「歯科からの食育」の情報発信として出前講座を県内各所で行っていることや、学校歯科医の対応として学校安全の面から、給食時の誤飲・誤嚥防止のためにも食べ方の指導と緊急処置法の指導も忘れてはならないと話されました。また、学校歯科医が食育を推進するには栄養教諭、養護教諭あるいは家庭などとの連携が必須であると述べられました。
その後、質疑応答が行われ閉会となりました。
<<続きを隠す
第61回全国学校保健研究大会報告
- 2011/12/17 土
- 会員のページ > 活動報告
平成23年10月27日(木)、28日(金)の二日間にわたり静岡市の静岡県コンベンションアーツセンター
(グランシップ)にて第61回全国学校保健研究大会が開催されました。

27日は13:00より開会式と文部科学大臣表彰の表彰式が行われました。札幌歯科医師会からは北海道札幌東陵高等学校元学校歯科医の松川清三先生が表彰を受けられました。松川先生、たいへんおめでとうございました。
つづいて14:00から「学校現場における発達障害を持つ子どもたちへの対応」と題して浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授 杉山登志郎先生による記念講演が行われました。講演では、自閉症スペクトラム障害や学習障害などの発達障害は多因子遺伝であり幾つもの異常が重なり閾値を超えたときに発症することや、過剰な叱責や虐待などの迫害体験も発症に関与していること、また逆に発達障害があると虐待を受けるリスクが高くなると述べられました。
学校現場での対応として、発達障害の治療は治療的教育であり通常学級がだめなら支援クラスへというのはよくないということ、発達障害を例外的に扱ってはいけないこと、特別支援教育への蔑視をやめて学習障害への対応ができる教師の育成が必要であり、そこが教育サイドの腕の見せ所であると話されました。さらには、安定した自信を持った大人の存在が子どもを救い、教育、福祉、医療が連携して相談できる人材を育てる必要があると話されました。
翌28日には9:30より課題別研究協議会第7課題(歯・口の健康づくり)が「生涯にわたる健康管理の基盤となる歯・口の健康づくりの進め方」と題して同会場にて開催されました。初めに、三重県四日市市立笹川中学校、東京都江東区立南砂小学校、静岡県静岡市立長田西中学校からそれぞれ研究発表がありました。
笹川中学校からは、健康診断の効果的な実施と結果等を活用した保健指導―「観察」から学ぶ体の変化―と題して、「歯科健康診断用アンケート」の活用や、「セルフチェックカード」をレーダーチャート化して用いるなどの継続的な保健指導の実践についての発表がありました。
南砂小学校からは、「歯・口の健康づくり及び健康教育の推進と学校経営」―ヘルシー&ハッピースクール南砂―と題して、「歯・口の健康づくり、健康教育年間指導計画」の作成や関係機関と連携した保健指導、歯のポスター、標語の募集などの実践についての発表がありました。
長田西中学校からは、学校、家庭、地域が連携した学校歯科保健活動を目指して―自分の歯の健康管理を主体的に実践できる生徒の育成を通して―と題して、学校歯科医とのチームティーチングや昼食後の歯磨きタイム、生徒会保健委員会による歯磨き指導などの実践についての発表がありました。
その後、質疑応答を交えながらそれぞれの発表に対する研究協議が行われました。
つづいて、歯・口からみえる子どもたちの生活―「食と咀しゃくに対する実態等の調査」から―と題して日本大学歯学部教授 尾崎哲則先生よる講義が行われました。
講義では、平成20年に全国の政令指定都市の小学校児童、中学校生徒およびその保護者に対して「食と咀しゃくに対する実態調査」のアンケートを行い、回収された約7,500件の回答に検討を加えた結果、食と咀しゃくの問題は様々な事柄と関連を持っていることがみえてきたと述べられました。
今回の実態調査からみえてきたものとして、
1)毎日朝食を食べる割合や就寝時間について、児童では良好なものが多かった。
2)意識してよくかんで食べようとしている児童生徒はかむことが体に良いという意識を持っており、季節の食材を楽しみ、食事への感謝の気持ちを持つ傾向があった。
3)歯ごたえのある食事が出たときによく食べる児童生徒は食べ物の味やにおいを楽しみ、食べていることに満足を得ている傾向があった。
4)食事時の挨拶を身に付くように育った児童生徒は食事への感謝の気持ちを持ち、食事の手伝いをする傾向があった。
と話されました。
<<続きを隠す
第75回全国学校歯科保健研究大会報告
- 2011/12/17 土
- 会員のページ > 活動報告
10月20日(木)・21日(金)の両日、第75回全国学校歯科保健研究大会が、愛媛県松山市の県民文化会館で開催されました。



メインテーマとして「生きる力」をはぐくむ歯・口の健康づくりの展開を目指してとし、サブテーマとして~自らわかる!自らできる!健康行動への道しるべ~とし研究協議が進められました。
1日目
基調講演 「生きる力」をはぐくむ学校での歯・口の健康づくり
明海大学学長 安井利一
本年3月に文部科学省より発刊された、学校歯科保健参考資料(表記講演タイトル冊子)の改訂について解説がありました。咀嚼など口腔機能の未発達や口腔疾患の増加、食育の重要性が指摘されており、その指導や対策について学校の先生にも解りやすいように表現内容を改めた。
学校における健康づくりの意義として、病気のほとんどない児童生徒に病気のインパクトは低いが、目で見てわかる口腔内の変化は貴重な学習教材となり、食べること、話すこと等、子供達に興味関心のある話題で自分自身を評価できる方法を教えていくことが大切であると述べられました。
シンポジウム 自らわかる!自らできる!健康行動への道しるべ
1.文部科学省スポーツ・青少年局 森 良一
2.愛媛県教育委員会 福田 和樹
3.滋賀県 学校歯科医 藤井 正博
4.福岡県 養護教諭 田中 さえ子
4名のシンポジストからそれぞれの立場で、取り組み事例の報告がありました。
2.の愛媛県愛南町では、給食を通して食育推進の実践例、4.の養護の先生からは、一人一人が自分の健康課題に気づき、解決方法を考え生活で実践していくよう取り組み、子供たちの自主的発達が大事であると述べられました。
2日目
領域別研究協議会
1.保育園・幼稚園部会
2.小学校部会
3.中学校部会
4.高等学校部会
5.特別支援教育部会
各部会では、それぞれ2名の発表者が学校での実践活動についての発表がありました。
1.では、前札幌市立らいらっく幼稚園養護教諭池田友子先生より「自分の体を大切にし、たくましく生きようとする気持ちをはぐくむ ~幼稚園での歯・口の健康つくりを通して~」と題して発表がありました。3.では鳥取県の中学校養護教諭より給食後の歯みがき習慣を定着させるため、「行動段階と予防教育モデル」を活用し生徒に病気への気づきや、健康を維持するためのモチベーションの話しがあり、結果としてDMF指数の減少と、家庭や学校での日常生活習慣の確立により長期欠席者が減少した報告がありました。
その後、学校歯科保健にかかわる関係者がさらに連携を深め、子供たちの「生きる力」の育成に寄与していくことを大会宣言として閉会しました。
<<続きを隠す
平成23年度学校医(三師会)代表と養護教諭代表との懇談会
- 2011/12/17 土
- 会員のページ > 活動報告
平成23年10月26日(水)WEST19にて開催され、大川 委員長、平山 副委員長が出向いたしました。
養護教諭代表から出された意見・質問等は下記の通りです。
1)記録者を帯同していただき、大変助かります。校内で対応できる教員が限られているため、今後も帯同していただけるとありがたいです。
※学校歯科健康診断時の記録者の帯同義務は札幌市教育委員会との協議により廃止されました。原則として記録は学校職員が行うことになっています。記録方法についてや、記録者を帯同する場合には人数等について、事前に学校側としっかり打ち合わせしてください。
2)かみ合わせや歯の生え方を細かくチェックしていただき、助かっています。歯みがき指導や保健指導にも来ていただき、感謝しています。
3)12月にも健診を行ってくださり、その際に保護者も同伴して個別指導をしていただいています。
※定期学校歯科健康診断以外にも、保健指導や講話などで学校に出向くことは学校歯科医としてすばらしいことです。また、秋以降に2回目の健康診断を行うことはCO、GOの事後措置としても意味があると思われます。もっと学校に出かけましょう!
4)探針の使用で詰め物がとれた子どもがいましたが、使用について約束事はあるのでしょうか。
※健診は主に視診により行いますが、必要に応じて探針を使用します。探針は、むし歯など歯面を審査するとき、歯面に歯垢が堆積し観察が十分に出来ないとき、またはう窩の窩底および窩壁の軟化歯質の硬さやシーラントの填塞状態を確認するときに用います。使用する探針はとくに先端が鋭利なものでなくても良く、歯軸方向に強い圧を加えず、歯面に沿って水平方向に移動するように使用します。
5)複数で健診していただく場合、健診結果に差が出ることがあります。
※整わない環境の中で診断基準を均一化することはなかなか難しいことではありますが、事前に応援の歯科医師と診断基準についてよく打ち合わせを行い、できるだけ健診医によるばらつきが出ないように努力しましょう。
<<続きを隠す
Home > Archives: 2011/12
- サイト内検索
- おすすめ記事
- 更新情報
-
- 平成25年度学校歯科委員会行事予定表 (2013/12/17)
- 平成25年度 認可保育園(所)・私立幼稚園 フッ化物洗口講習会 (2013/12/12)
- 平成25年度第1回学校歯科研修会 (2013/12/12)
- 第77回全国学校歯科保健研究大会報告 (2013/12/12)
- 「平成18年~平成24年学校歯科医活動報告書」の総括 (2013/12/12)
- 第64回指定都市学校保健協議会前日歯科保健協議会並びに第64回指定都市学校保健協議会報告 (2013/12/12)
- 第33回北海道学校歯科保健研究大会報告 (2013/12/12)
- 第62回北海道学校保健研究大会留萌(羽幌)大会報告 (2013/12/12)
- 平成25年度札幌市学校保健会第29回研究大会出向報告 (2013/12/12)
- 平成25年度学校医(三師会)代表と養護教諭代表との懇談会 (2013/12/12)
- Categories
- Feeds
- お問合せ
- sasshi-gakushi@dnet.or.jp
- サイトマップ
- プライバシーポリシー