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第75回全国学校歯科保健研究大会報告
- 2011/12/17 土
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10月20日(木)・21日(金)の両日、第75回全国学校歯科保健研究大会が、愛媛県松山市の県民文化会館で開催されました。
メインテーマとして「生きる力」をはぐくむ歯・口の健康づくりの展開を目指してとし、サブテーマとして~自らわかる!自らできる!健康行動への道しるべ~とし研究協議が進められました。
1日目
基調講演 「生きる力」をはぐくむ学校での歯・口の健康づくり
明海大学学長 安井利一
本年3月に文部科学省より発刊された、学校歯科保健参考資料(表記講演タイトル冊子)の改訂について解説がありました。咀嚼など口腔機能の未発達や口腔疾患の増加、食育の重要性が指摘されており、その指導や対策について学校の先生にも解りやすいように表現内容を改めた。
学校における健康づくりの意義として、病気のほとんどない児童生徒に病気のインパクトは低いが、目で見てわかる口腔内の変化は貴重な学習教材となり、食べること、話すこと等、子供達に興味関心のある話題で自分自身を評価できる方法を教えていくことが大切であると述べられました。
シンポジウム 自らわかる!自らできる!健康行動への道しるべ
1.文部科学省スポーツ・青少年局 森 良一
2.愛媛県教育委員会 福田 和樹
3.滋賀県 学校歯科医 藤井 正博
4.福岡県 養護教諭 田中 さえ子
4名のシンポジストからそれぞれの立場で、取り組み事例の報告がありました。
2.の愛媛県愛南町では、給食を通して食育推進の実践例、4.の養護の先生からは、一人一人が自分の健康課題に気づき、解決方法を考え生活で実践していくよう取り組み、子供たちの自主的発達が大事であると述べられました。
2日目
領域別研究協議会
1.保育園・幼稚園部会
2.小学校部会
3.中学校部会
4.高等学校部会
5.特別支援教育部会
各部会では、それぞれ2名の発表者が学校での実践活動についての発表がありました。
1.では、前札幌市立らいらっく幼稚園養護教諭池田友子先生より「自分の体を大切にし、たくましく生きようとする気持ちをはぐくむ ~幼稚園での歯・口の健康つくりを通して~」と題して発表がありました。3.では鳥取県の中学校養護教諭より給食後の歯みがき習慣を定着させるため、「行動段階と予防教育モデル」を活用し生徒に病気への気づきや、健康を維持するためのモチベーションの話しがあり、結果としてDMF指数の減少と、家庭や学校での日常生活習慣の確立により長期欠席者が減少した報告がありました。
その後、学校歯科保健にかかわる関係者がさらに連携を深め、子供たちの「生きる力」の育成に寄与していくことを大会宣言として閉会しました。
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